1.かさね酒
作詞:池田充男
作曲:弦哲也
徳利ならべて 呑んでみる
手もとに ひとつ 風ぐるま
くるくると くるくると
指ではじけば また あんた
泣いてもむだね 呼んでもむだね
さびしさつのって かさね酒
ネオン映した にごり川
あの橋こえて 消えた男(ひと)
うしろ影 うしろ影
いまも残って はなれない
泣いてもむだね 追ってもむだね
わたしが別れて あげたのよ
ひとり東京 さむいから
添い寝の朝が ほしくなる
やるせない やるせない
こころ 宥(なだ)めて 膝を抱く
泣いてもむだね 呼んでもむだね
みれんな女に だれがした
2.わすれ宿
作詞:中川大三郎
作曲:船村徹
これでいいねと 宿帳に
妻とあなたは 書き入れる
窓の外 悲しげに
なく虫を 聞きながら
浴衣の胸に 指をやる
どこかさびれた この宿が
今のふたりに 似合うわね
しのび逢い もえたとて
明日は又 よその人
甘えてみたい しみじみと
あなたつかれて いるようね
同じくらいに なやんだの
ありがとう うれしいわ
心だけ くださいね
涙にふける わすれ宿
3.命くれない
作詞:吉岡治
作曲:北原じゅん
生まれる前から 結ばれていた
そんな気がする 紅の糸
だから死ぬまで ふたりは一緒
「あなた」「おまえ」 夫婦みち
命くれない 命くれない
ふたりづれ
人目をしのんで 隠れて泣いた
そんな日もある 傷もある
苦労積荷の 木の葉の舟で
「あなた」「おまえ」 あぶな川
命くれない 命くれない
ふたりづれ
なんにもいらない あなたがいれば
笑顔ひとつで 生きられる
泣く日笑う日 花咲く日まで
「あなた」「おまえ」 手をかさね
命くれない 命くれない
ふたりづれ
4.あなたが命
作詞:沢村友美也・原譲二
作曲:原譲二
浮雲みたいに 流されながら
消えゆく運命と 知りました
あなた あなた あなたが命
泣いたあの日は 雨でした
わざと作った 強がり顔が
お酒がにがいと ひとり言
あなた あなた あなたが命
こころ細さに 耐えてます
形ばかりの 幸福よりも
日陰に寄り添う 花でいい
あなた あなた あなたが命
ついてゆきたい あの世まで
5.連理の枝
作詞:野村耕三
作曲:新井利昌
それが運命の 糸とは知らず
引いて惹かれて 結ばれて
歩く春秋 夫婦みち
照る日曇る日 雨の日さえも
連理の枝は そうよ
連理の枝は 花を待つ
何があっても ふたりは一緒
汗も涙も 喜こびも
ともに白髪の その日まで
そんな想いで あなたといれば
温もり色の そうね
温もり色の いのち火も
明日という日は 見えないけれど
夢を紡いで 暮したら
きっと見えるわ 虹の色
こころ二つが ひとつになって
連理の枝に そうよ
連理の枝に 花も咲く
6.長崎の夜はむらさき
作詞:古木花江
作曲:新井利昌
雨にしめった 賛美歌の
うたが流れる 浦上川よ
忘れたいのに 忘れたいのに
おもいださせる ことばかり
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき
誰かあなたを 見たとゆう
噂話が 泣かせる波止場
おもいこがれて おもいこがれて
待てばやせます ひがみます
ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ
霧にうるんだ 眼鏡橋
そっとのぞけば あなたが見える
そんな気がして そんな気がして
ひとり渡れば 胸いたむ
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき
7.憂き世川
作詞:吉岡治
作曲:北原じゅん
昨日や今日の 夫婦じゃないわ
どこの誰より あんたがわかる
ひとりじゃ重い 重い荷物なら
一緒にわたしも 背負わせて
惚れた男は あんた!
あんたと流れる 憂き世川
身体ひとつで 始まったから
怖いものなど 今更ないわ
お酒に逃げて 逃げてどうなるの
世渡り下手でも いいじゃない
生きてゆこうよ あんた!
あんたと流れる 憂き世川
雨風しのぎ 明日を 待てば
万に一つの夢でも 叶う
相合い酒で 苦労ばなしなど
笑って話せる 日もくるわ
どこへゆこうと あんた!
あんたと流れる 憂き世川
8.おんなの石北線
9.人生つづら坂
作詞:たきのえいじ
作曲:弦哲也
ひとつ越えても その先に
続く七坂 忍ぶ坂
明日を手さぐり 爪先立てて
咲かすしあわせ 八分咲き
夢を心の 杖にして
登る人生 つづら坂
過ぎてしまえば 苦労さえ
節目 節目の 宝もの
語りきれない 身の上ばなし
胸の暦に 書いてある
人の情けに 手を借りて
登る人生 つづら坂
人の姿が 鏡なら
映る自分も また鏡
汗と涙を 肥やしに変えて
生きてはじめて 味がでる
雨が足元 濡らそうと
登る人生 つづら坂
10.夫婦つづり
作詞:池田充男
作曲:船村徹
うらぎり浮気の ばかをやり
すまなかったと いうあなた
一人じゃ咲けない しあわせ桜
苦労修羅場を 乗りこえて
夫婦らんまん 夢ざかり 夢ざかり
駅うら銀座の 居酒屋に
いくつ涙を すてたやら
いまではわずかな ゆとりが出来て
五泊六日の 北海道まわり
夫婦みちづれ 遅い春 遅い春
胸突 八丁の 浮世坂
のぼりつめたと いうけれど
人生まだまだ 半分あるわ
つくしますから がんばって
夫婦つづりは 惚れた仲 惚れた仲
11.小犬の神様
作詞:西沢爽
作曲:船村徹
冷たい雨に 濡れながら
飢えた子犬が いたんだよ
パンのかけらを 分け合って
抱いた男が いたんだよ
子犬がなめる 髭面に
銀の涙が 光ってた
どんな情でも うれしいか
罪に追われる 人間は
(セリフ)子犬は、男に抱かれて三日三晩…
たったそれだけの思い出を忘れませんでした。
「おいらは、悪い奴だよ。だけど心を入れかえて、
きっと、おまえを迎えに来る日がある。
それまで達者で、生きていてくれるよなあ…」
あいつはやがて 捕まって
行ってしまうさ 監獄へ
だけど子犬は 忘れない
たったひとりの 神様を
神様を…
12.笑いじわ
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
悲しい時にも 笑う癖
ついてる女は紺が似合う
セーラー服着た あの頃から
明るい子だねで 通ってた
また 目尻に増えてると
また 鏡に呟くの
そう 辛いことがあっても
泣いていては 何も始まらない
どっちみち おんなじ
どっちみち 人生
どっちみち この世は泣き笑い
どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら 陽気に笑いじわ
幾つになっても片想い
している自分が 愛しくて
心がときめく 夕暮れは
濃いめにルージュを 引いてみる
また カラスの足跡ね
また ちょっとがっかりしても
そう 若さは年じゃない
花のように 瑞々しい心
どっちみち おんなじ
どっちみち 人間
どっちみち 誰でも泣き笑い
どうせなら 女の
どうせなら 勲章
どうせなら 綺麗な笑いじわ
どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら ほろりと笑いじわ
13.北物語
作詞:大津あきら
作曲:浜圭介
瞼に雪が積もります
あなたに愛が積もります
一夜燃やした運命の糸が
好きと 好きと 紡ぐから
命ぎりぎり愛したい
涙ぼろぼろすがりたい
寒い漁り火 小樽花園
女乱れる 北物語
心に蝶が踊ります
まだ来ぬ春を怨みます
肌に残したぬくもりさえも
あなた あなた 幻ですか
生きてぎりぎり愛したい
酔ってぼろぼろすがりたい
めぐり逢うなら 港函館
女彷徨う 北物語
瞼に雪が積もります
あなたに愛が積もります
未練飛び立つネオンの海じゃ
わたし わたし 死ねません
命ぎりぎりすがりたい
涙ぼろぼろすがりたい
リラの花咲く 都 薄野
女待ちます 北物語
14.命花
作詞:福田恒
作曲:原譲二
こんど咲かせる 花びらは
冷たい色か 熱い色か
教えて下さい わかるように
花の命は 短いけれど
咲いてみせます 命花
命を染めた 花びらは
暗い悲しい むらさき色か
与えて下さい 情けの色に
花の命は 短いけれど
つくしてみせます 命花
夢をかなえる 花に咲け
色のさめない 姿のままに
愛のよろこび いつまでも
花の命は 短いけれど
もえて生きます 命花
15.釧路の夜白い夜
16.東京はぐれ鳥
作詞:小関理樹
作曲:上野旬也
ほんの束の間 あんたを忘れ
空を遊べる 時間(とき)をください
ヒュールヒュールと 手負いの羽で
羽撃(はばた)くばかり
”虹”という名の 橋を渡って
あんた恋しと 彷徨うけれど
街の灯(あか)りが 輝いた日々
呼び戻すだけ
ラ・ラ・ラ ララバイ 何処へ行けば
熱いその手に 眠れるかしら
東京はぐれ鳥 過去(きのう)しか見えない
東京はぐれ鳥 お台場辺り
月があたしの 鳴く声聞いて
ビルの谷間の 霧雨にする
ビショビショ濡れの 翼乾かす
屋根さえ無いわ
もしもタワーの 上を目指せば
天に召されて 行けるのかしら
あんた止めてよ 馬鹿と止めてよ
心が寒い
ラ・ラ・ラ ララバイ 気紛れでも
誰か添い寝で 眠りつかせて
東京はぐれ鳥 哀しみと番(つがい)の
東京はぐれ鳥 汐留辺り
ラ・ラ・ラ ララバイ 力尽きて
海に抱かれて 眠りましょうか
東京はぐれ鳥 あんたしかいらない
東京はぐれ鳥 有明辺り
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